bayarea

Nattō Breakfast

「何食べたい？」　「普通の日本の朝ごはん」　

時差ぼけで朝早くから起きてリクエストしてみる

迷惑ですねこういう客

　　　　　デカイ粒      　　　　　　　　　　　　　　　　葱入れて、卵入れて

ダシとかいらんですね　醤油直球でいってみたいです　あっでも芥子は２杯目に使ってみたいかも、、

　　　　　スミマセンいろいろ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「味噌汁熱いからね　どきなよ」　

蕎麦切 はたゑ

神楽坂の裏手から表に抜けもどる筋選びっていうのは運転手さんの加減でピタリとくることあったりそーでなかったりっていうのを思い出して　ちょっと不安に


渡辺通りから入って舞鶴の細い筋をいくつか 「どっちかなー 住所だけじゃなー」って陽水のイントネーションで話しながらもピタリ店のある建物前　「勘っていうか匂うんですよなんとなくね」
　
幸先いいですね


蕎麦とは別にやってくる天麩羅蕎麦

<くわい>の登場でなんとなく新年


ホッコラ　貝柱の香り　　　　　　　　　　　　　　　　　サクサク


この他にも数点　丁度いい加減でお蕎麦の登場

　　　　　　　　　　　　　　　 大根のピッと辛いの食べたい衝動 おろし蕎麦を〆に

福岡中央区

朝食

本題からいくと鱈子は炭火で外だけ火を入れてあとは生の食感を残せ　そーいえば実家の鱈子焼きは中までカリカリ　あれはあれで美味しいと思うがちょっと開眼の今日’

　　　　　湯気たつ内に　　　　　　　　　　　柚子を効かせた牛バラ大根

　
　　　長芋の子？とジャコ炒め　　ハムはちょっと焦がせよ、卵焼きの真中は半熟で

ご飯３杯食べるのは間違いでしょうか？

おこぜ "Okoze"

見た目は人を寄せ付けない厳つさがありますが、よくよく眺めると愛嬌ある面持ち

小ブリだが活きている物　刺身用ということで背びれは外してくれる　外見からは想像しがたいあっさり透明感ある生身、から揚げにしたヒレのカリカリはなんとも　両方共に柑橘系がよく合う

今日は後一品ということで、アラだけでなく丸ごと味噌汁のタネにしてみたら磯香のだし、柔らかな皮、頭部に付く僅かな身の旨さ コッテリにも上手く馴染む

見た目むずかしそうでも実は品あり、色々な局面で対応上手　人間界にもけっこう当てはまる

鮪なんかは魚界の王道のようでも角煮にされたようなものは鮪本人の憤懣やるせなしと不満が味に出てたり、扱いに気をつけないと本領発揮しない　　こんな人もいるな

茉鮨

誘ってもらって夕食　菊の黄色は冬の記憶になりそう どっしり鯨に生姜醤油

                                                            　 <whale sashimi>

「ふぐでございますが肝の方を醤油に溶かして召し上がれってください」

そーいえば「ふく」って濁らないって言うが、まだそのようにいう人に会わないなー

肝醤油、口唇痺れないかなー　他愛無い事ばかり思い巡らし


小さ目の瀬戸内海 穴子　キッリと辛目の仕上がりに足をバタバタさせたら　沢山焼いて出してくれた

口内でとろけるのもいいが焼きの素朴も

　　　　　　「生姜 齧りながらやんねー」　「齧りながらやるけん」

　　　　　　　　　　　歯応えさざえに日本海側の甘潮の香りするウニ


お後がよろしいか

Blowfish

「ふぐの旨さというのは実に断然たるもの　これを他に比せんとしても、これに優る何物も発見し得ないからだ」ではじまる魯山人による昭和２９年の文章があるが　焼き牡蠣が旨いとか豚バラと大根の煮込がというのであれば「うんうん」で読めるが、ふぐが日本の最高の美食であると言われても　どんなものが最高のふぐの味であるのかわからないので迎合のしようがない　ましてあちらは２９年頃の天然物の話

　　　　<全部食べていい？>　　　　　<本当はこんな上品に食べてない>

ふぐは個人で調理できないので、すでに捌かれたか引かれた物しかお目にかかれない、鮨屋さんでショーケースに並ぶ柵を眺めたり、肉屋で吟味してこっちの方が美味しそうなどという事ができないので嗜好もさだまりにくい　出されたものを喰うしかない


     <熱々でやってきた揚げ物>       <軟骨多いカマのところや頭、アゴあたりが好き>

ふぐの席となると「これが噂の」が先に立ってしまい取り合えず美味しゅうございましたということになるが、正直、脂したたるサンマに醤油をジュっとかけて辛い大根でガブッと内臓共々の方にどっちの料理ショー的傾倒をしてしまう


<今宵下関、ふぐしか入れない鍋　野菜は邪魔ですね>


<鍋に残る汁は半分位までアクと共に捨てられ少量の雑炊　「２杯目はね、酢を入れてどーぞ」>

ふぐへの賞賛は延々と書き連ねられる、
画家に例えるなら、大観、古径でもない雅邦、崋山、いやいや　呉春、応挙　ノー　しからば大雅、蕪村まだまだ、光悦、三阿弥、雪舟か　もっともっと　因陀羅　梁揩、大分近づく　白鳳、天平　推古か　それそれ推古仏に法隆寺の壁画　

意図するところは想像つくが、女優さんあたりでやってもらわないとテンで見当もなし　本当にそんな旨いものに巡り合ってみたい

Grandma

飛田礼子氏の工房に出向く　寒いけど元気いっぱいの対応　売り切れがいっぱい


２階が住居、夜中１人階下で好きなだけパンを焼いて販売　肩肘も張りようで角はなし

買った分よりお土産の方が多かった

自分が高らかに笑えるが勝組

うるめ

陽昇と共に　細かな凪ぎに映る陽光

響灘から周防灘に周防から響へ海峡を抜ける多くの船の航跡が交錯する

 
　　　  "下関うるめ"に"臭い納豆"　"青香ネギ"　"遠く船笛"

名古屋ふぐ

生簀に泳ぐ、獲れたばかりの名古屋ふぐと縞鯛を切ってあげますよと威勢よく　

名古屋ふぐの天然は珍しいとのこと　

　             Blowfish

ちょっと厚めに引いてあるので歯応えがあっていいが、脂ノリの旨味はない

　　　　　　　　　　　縞鯛の方は皮を全部引き受けて食べた　

桐屋

寒うござるので茶ーでもたてて頂いてと軽い気持ちで入ったが、それぞれの茶によって、温度、抽出加減、茶器を替え、砂時計を返し等々の一連の作業を眺めながら　家では熱湯を注ぎ込んで出すばかりの仕方がいかに不心得か改めて

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<白ごまプリン>

嬉野茶、黒木田十七年、雁が音茶、知覧茶、色々な近隣の葉を美味しい茶甘と共に


柔らかく口内で消えるわらび餅も、小ぶりで薄甘 "湯布院米のつぶあんおはぎ" も、桐屋一番（深蒸茶）と一緒にしみじみ

ピッシと焦点定まる箸に背筋も伸びて寒うござるも何処やら