なんかこー フっと入ってみたいんですよねー 店先のディスプレイ、焼き飯の上のグリーンピースの色が褪せた様なところ 醤油とかラー油とか飛沫とんだ 雑誌もあって メニューは壁とテーブルの上だけとかね入った時に中華の料理酒とか酢の匂いに包まれるような 「お前それフッと入った店であれこれ決め事クリアできるわけないだろーよ」 焼飯の具の素っ気無さがいいですねー あれっ?さっきので〆じゃなかったの? 「〆は坦々麺に決まってるだろーよ」「決まってる??」 「そー そー決まってるの」
行きは遠足気分で阪急線 流れる水田風景は久しぶり、 帰りは伊勢丹経由-新幹線 食べてみてー いかがですかー ホラホラこの鯖見てごらんなさいと誘惑しきり 共楽堂の「ひとつぶのマスカット」、岡山のアレキサンドリアをゼリーで固めた一品 3個試食 最後は2個だけ残ってた鯛チラシ 中にお品書きあるんですね車内で新大阪に着くまでには食べ終える算段
ザーッと豆を炒るような小気味いい降り 案内される小部屋への曲がりは俵屋のそれのように一足ごとに数百年の月日が逆行するような気にさせられます 縁側、鱸、数十品目からなる初め部屋の中にはシトシトと降りしきる雨の音 室に焚かれた香が消えゆるころ 時折横殴りな風雨も静かな茶室には心地よく 刻という刻み 鱧南蛮に〆飯 帰り際、暖簾の外に傘をさしだすタクシーの運転手さん 京都祇園の日暮れまで
打ち水、風鈴、砂埃り 夏の気配がそこはかと 四季折々止めどうことなく いっらしゃいませーの声に誘われ天下御免の支那そば 京都烏丸雨宿り
京都で散歩中に見つけた醤油屋さん 自分土産に数本かったのだけど棚の中に眠ること何ヶ月? マグロ沢山なのでこれに使ってみようと封を切る
和久傳の鯛ちらし、はつだの和牛弁当 どちらも口内で昇華するご飯との相性が決め手 我を忘れてピッチが上がるのはなんといっても牛弁当の方子供の頃の家焼肉というのはホットプレートにエバラ焼肉のタレというが定番で 肉を前もってタレに漬けておくとかそういう手番なく 生肉を焼いて小皿に入ったエバラを付けてご飯の上にという繰り返し 野菜はあまりエバラとは合わなかったので肉ばかり食べていた記憶 半生が好きだった 自分の前に肉焼きスペースを作って焼くのだが、途中水の出るモヤシが投入され自分の狩場にその水気が浸入してくるのが嫌で子供心に「なんという不心得な」と思っていたが口に出すことはなかったのでうちの親は今でも知らない飲街の片隅、街が薄く紫がかった夕刻 親戚の叔父が焼肉に連れて行ってくれた 煙モウモウの店内に足を踏み入れると肌に感じる脂の気配 初めて口にした時の衝撃 成人前に経験する卒倒の旨さというのに焼肉は上位に入る 20代も過ぎると犬のように食べてしまう衝撃は縁遠く、 たまにあの頃の味を辿ってみたりすると 「アレ こんなもんだったかなー?」と色褪せた写真に過去をたぐるような曖昧 はつだの牛弁、肉の焼けた香とタレ、一口、二口、三口とだんだん箸が早くなる あーあれってこんな味だった「なくなったら頼んでやるから もーちょっとゆっくり食え」というあの声を思い出して可笑しくなる
<ご飯と肉のあいだに忍ぶキャベツの功績は大 箸をストンと刺してこの3重層を引き寄せると丁度一口の小山、パクパクの夢中に一息して角の柴漬を口に運ぶと我に返り>
京都駅で足を向けるところと言えば伊勢丹地下の食品売り場と10階の拉麺小路くらい 見上げればそれだけの為にこんな壮大なものを造っていただくなくてもという気持ちになるエスカレーターで地階に降り立ち深呼吸 逸る気持ちを抑えてゆっくり各店回る準備 冬牡蠣 タラバ 京野菜と釜上げシラスのサラダとかスタミナ餃子 シュートライフルロール
Henri の La Fete ズンズン買い上げ 新幹線の移動時間はゆっくりとレストランで夕食を取るに匹敵する程の長丁場
車窓流れる風景を見ながらゆっくり始動 名古屋過ぎたら 掛川過ぎたらと食時刻表にそって開けるのも楽しみ Daniel のモンブランはきっちり包装でその容姿に微動の変化なし 真ん中の栗を最後に 鋭い風切り音は最高速の軽快
辻利の抹茶キャンディ~ あずき入ったり色々ありますがストレートでみどりみどり 周りの溶け始めの部分をくるーりと回収するのが好きどすえ
京都中央卸売市場を朝ウロチョロ 眺めながら歩いていると目からのものすごい情報で腹がすいてくるのがわかる 中学の頃は弁当を持参しなかった子の為にパン屋さんが校内にきてパンを販売していたが、そんなに人数も多くないので持ってこられるパンの数も種類も限られていた その中でも皆が虎視眈々していたものはさらに数量の少ない調理パン 4時間目が終わる10分前にトイレに行くと席を立ち、体育館に直行してまだ誰もいない中、調理パンを中心に買い占めていた 場内にあるエポックに入るとあの頃のパンの匂いがするのだけれど、エッグサラダもスパゲティも当時よりは豪快に挟まれいて贅沢だ 中に小さなカウンターがあってコーヒーが飲める この贅沢を頬張ってコーヒー飲んでも500円いくかいかないか 製造販売なので奥でおやじさんが朝からドウをペッタンペッタンやっている たこ焼きパンを買ってしまう まだ仄かに温かい この生地の噛み心地 懐かしい
Recent Comments