アメリカにも名物は存在する。日本のように車で30分ドライブするごとに名物!特産!○○といった目まぐるしいものではなく州単位で割と認知されているもの。
細かい事を言えばカルフォルニアでも農産物は多いし、ロスアンジェルスまで車で南下すれば、フリーウェイ脇に色々でてくる。大物となると、サンフランシスコには全米で有名なカニとSourdoughと呼ばれる"ちょっと酸っぱいパン"になるのだろうし、近郊な所でナパのワインも代表格に入る。
他には、ボストンのクラムチャウダー、ルイジアナのキャットフィッシュ(なまず)ボルティモアもこれまたカニ、シンシナティのチキンフライなどなどが各地の名物として一般に知られている。
フィラデルフィアといえば、やはり皆が口を揃えるのは"チーズステーキサンド!!"である。これはなぜか州を飛び出し万人の嗜好として各地に飛び火しているが、フィリーズ達に言わせれば、南部フィラデルフィア以外で本物が喰えると思うなという事らしい。
"南"というと市にしても大きな地域にしても、大抵、寂れてちょっと訳ありな雰囲気の地域が多い。フィラデルフィアの南部と聞いただけで、チーズステーキサンド発祥の地にふさわしい場所なのだろうなと想像する。地元野球やフットボールのロゴの入ったジャッケットやキャップをかぶった連中がガブガブやってそうである。
以外にもレシピは結構シンプルで統一されている。奇をてらった新レシピはあまりないが、微妙な加減で我こそと、一過言ある人達が多い
ビーフリブアイを小さくスライスしたものをオニオンと‘マッシュルームで、炒め、溶かしたアメリカンチーズでこれを取りまとめフレンチロールに挟んで出来上がり、辛いソースやチリを上からガンガンに撒き散らすオプションもある。
フィリーサンドを語るとき、マヨネーズ、ケチャップ、マスタードは禁句である。
最初の一口をくちに運ぶまでにロッキーのテーマを口ずさむのは本家流。
肉とマッシュルーム、タマネギを炒めたものはすき焼きの味風に仕上がってご飯の上でもいけそうである。肉のジュースでパンの下部はすき焼きの中の扶のような状態 チリの位置を上手に配置しながら、パンを壊さないように持ち上げかぶり付く。
肉の風味にチーズが絡まるのがいい。ちょっとヘビーかなっと思っても、チリをかじる事で口内は発火したようになり、肉汁を求めてまたかぶりつきの繰り返し。
はぁ~っと我に返り一息、コークをガッーーーと一気飲み 旨い
禁断B級の快。
1716 Divisadero St San Francisco (415) 346-3712
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