アメリカの韓国料理は小皿のキムチやナムルといった前菜を頼まなくても沢山持ってきてくれる。ざっと10~15種類はあろうか、各店で内容は違うが、それはそれでまた面白い。2人だから種類が増えるとかいうことはなく、一皿ごとの量がかわるだけで、1人で行っても10種類程度は必ずでてくる。別にチャージされる訳ではない。
元来、増量、大盛り、無料とかいう言葉や状況に"むむっ" とむら気が起こる、開店寿司のガリの取り分が自分の採決に任されられたりしている状況は無茶取りするような物でもないが、心の片隅みに幸福感が芽生えているのを自覚する。
神宮前のホープ軒はオシボリが、ジャスミン茶が、ニンニクがネギが自分採決だったが、こんなに権利を委譲されるとオシボリは食前食後に2回使い、勝手にネギラーメンにしてほくそ笑む。
ミナミの金龍で酔って供えのキムチを食いすぎる、どちらかひとつということもない白菜もネギキムチも取る。善良な市民を装い少量、でも3回取る。
これは育ちか?
と言う訳で韓国人のおばちゃんがカチャカチャ音をたてながら、せわしなくトントン置いて行くこの数々の前菜には心静かでいられない。「水キムチもある!ご飯に巻こう」「ビールも取ろう!」心の底のどこかにうれしい感情が芽生える。
ジャパンセンターにある"Krea house" 午前3時迄やっているので、遅くいくと夜の商売の人が多い。飲んだ後など重宝である。8時頃のプライムタイムでもそこそこの込み加減で丁度よい。Geary St 沿いの人気店Brother's" にいくと50分も待つことがあるが、ダメだ、腹が減っているのに焼肉の匂いをこれでもかと嗅がされて頭がクラクラしてくる。両店の違いは50分の待ちをするほどの事もない。
旅の途中、美味しくない和食は食べたくないが、ご飯な物が、、と思ったりしたとき、
夜11過ぎ、空腹にダウンタウンのホテルの外に出たが、「なんにもなーい」 と途方に暮れた時、タクシーでダウンタウンからものの5分だ。
異国でカチャカチャの福音に喜ぶのは自分だけか?
Korea House
1640 Post St San Francisco (415)563-1388
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